開催のご案内公益財団法人医療科学研究所(理事長:江利川毅、東京都港区)は2017年9月15日(金)、全社協・灘尾ホールで「健康な社会づくりをめざして-健康自己責任論を超えて何をなすべきか-」をテーマに第27回目となる医研シンポジウム2017を開催します。
健康は、生活習慣とともに社会の影響を受けています。このことは、WHO(世界保健機関)の「健康の社会的決定要因(social determinants of health, SDH)に関する総会決議」(2009)や、健康格差の縮小をめざして良好な社会環境の構築を謳った「健康日本21(第2次)」(2013-2023)などにみることができます。
健康を自己責任とだけ捉える意見をめぐってネット上で論争が行われる一方で、健康なまちづくりをめざす健康都市構想や、テレビを始めとするマスコミによる「健康格差」の報道など、健康な社会づくりをめぐる関心や動きが高まっています。医療科学研究所でも自主研究プロジェクトを立ち上げ、「健康格差対策の7原則」をまとめました。
そこで医研シンポジウム2017では、以下の4つのテーマに関し、それぞれの専門家に課題の提示や対応策について意見を述べていただき、「健康な社会づくり」について論議の場を提供したいと考えています。
(1)まちづくりを通じた健康な社会づくり-建造環境(Built Environment)などの視点から
(2)子どもが健康な社会づくりに向けて-ライフコース・子どもの貧困などの視点から
(3)多部門連携・環境づくりによる健康な社会づくり-健康無関心層への対応・ソーシャル・キャピタルの活用(0次予防などの視点から)
(4)地方自治体による健康な地域社会づくり-産官学連携・多部門連携のプラットフォームづくり
多くの皆様方のご参加を切にお願いする次第です。