健康・医療・福祉のまちづくりの推進ガイドラインの策定について(平成26年8月1日)
都市政策において、健康・医療・福祉の視点から必要な事業や施策へと大きく舵を切っていくために、「健康・医療・福祉のまちづくりの推進ガイドライン」が策定されました。この中でJAGESの成果が紹介されています。
おいしく食べて疾病予防
企業による加工食品における減塩の事例
ニューヨーク市における健康に配慮のある都市計画
ーー巧みな都市計画は、人々の健康に良い影響をもたらす優れた機会を提供します。ニューヨーク市は、健康に配慮のある都市計画を成功裏に実施し、また、その戦略と教訓を広く共有するために事業成果の記録を成し遂げた世界有数の都市です。ーー
ニューヨーク市のBloomberg市長が導入 Food Retail Expansion to Support Health (FRESH)
米国ニューヨーク市が、生鮮食料の入手が難しい貧困地域に限定して、生鮮食料品を置く売り場面積などの条件を満たして出店するスーパーに経済的なインセンティブをつけるプログラム「FRESH」を導入しています。
ヨーロッパの都市における健康格差縮小対策(政策・プログラム)のレビュー
ロンドンの自転車シェアリングに健康効果 若年者では事故によるリスク高い
ロンドンでは2010年に自転車を共同利用するシェアリングシステムが導入され、新たな都市公共交通機関の選択肢として市民の間に浸透しつつあります。同システムの導入による利用者の健康への影響を検討した英・University of Cambridge School of Clinical MedicineのJames Woodcock氏らは「事故による傷害リスクを勘案しても,全般的に健康への好ましい影響が認められました。ただし、若年者ではリスクがベネフィットを上回る可能性もある」と BMJ(2014; 348: g425)に報告しました。
アルコール飲料の最低価格設定 低所得の有害飲酒者で効果顕著
英政府はアルコール飲料の最低価格制度をイングランドとウェールズに導入するとしていましたが、最低価格設定には効果のエビデンスが不足している他、節度のある多数の飲酒者に不公平となる、低所得者層の飲酒者に大きな経済的負担がかかることなどを理由に導入は見送られました。英・University of SheffieldのJohn Holmes氏らは、英国で最低価格が設定された場合の影響を異なるサブグループ間で評価するモデル化研究を実施しました。シェフィールドアルコール政策モデル(SAPM)バージョン2.6を用いた政策評価の結果、同政策導入により最大の行動変化が見られたのは低所得層の有害飲酒者群であったとLancet(2014年2月10日オンライン版)に発表しました。