武豊プロジェクト
介入研究の1つとして武豊プロジェクトを実施しています。行政や事業者などの支援を受けつつ、住民ボランティアが主体となって運営される地域の「サロン」等の集いの場を地域に増やすことで、参加した高齢者個人や、それが普及した地域の要介護認定率がどの程度抑制されるのかを明らかにすることが目的です。
プロジェクト概要
武豊プロジェクトは、愛知県武豊町において一次介護予防を意図し、一般高齢者を対象にポピュレーション戦略に立って「ソーシャル・キャピタル」に着目する地域介入研究に取り組んでいます。本プロジェクトは、個人レベルでは高齢者の健康長寿を、コミュニティレベルではソーシャル・キャピタルの豊かな安心・安全なコミュニティを目指します。身体的には活動量や外出機会の増加、心理・認知的には楽しみの増加、社会的には社会的サポートやコミュニティにおけるボランティア活動の促進などを図り、身体・心理認知および個人とコミュニティの社会的機能の向上を実現することを期待しています。
- ポピュレーション戦略
個人でなく社会環境への介入を行います。具体的には「サロン」を開設します。 - 多拠点を整備
「サロン」を町の中央の数カ所でなく、町のあちこちに多拠点で整備します。高齢者でも徒歩で気軽に参加できるようにします。 - ボランティアによる運営
専門職でなく、ボランティアによって「サロン」を運営します。多拠点の運営には多くの人手が必要です。 - 自治体による支援
公共施設の提供、財政支援、町の広報・回覧板での宣伝、開所式で町長挨拶など、自治体が支援します。 - プログラム
「サロン」では、健康体操だけでない、楽しい多彩なプログラムを提供します。